
正直、ロボット掃除機はずっと信用していませんでした。コード類だらけの我が家では、絶対に途中で引っかかって止まると思っていたからです。半分意地になっていたところもあります。実家の母がロボット掃除機の話をするたびに、「うちは無理なやつ」と流していました。
導入したのは今年に入ってからです。うちは2階建てで、2階はルンバ(Roomba) Plus 405 Combo、1階はroborockのQrevo L Proと、フロアで機種を分けています。どちらも吸引だけでなく水拭きまでしてくれるタイプです。

※わが家の実物です。2階はこのルンバが担当しています。
1階も2階も、フローリングの皮脂汚れがどうしても気になっていたので、この機能だけは譲れませんでした。
7万円くらいする機種なので、正直かなり迷いました。子どもたちのプリントや教材が増えて、朝の掃除機がけに使っていた時間が惜しくなったのがきっかけです。結論から言うと、床に掃除機をかける時間そのものがなくなりました。
ただし、ロボット掃除機を信じられるようになったのは、機械の性能よりも先に「床に物を置かない仕組み」を作ったからです。

最初の1週間は、案の定つまずいた
さて、買ってすぐは、想像通りのことが起きました。コード類に乗り上げて動けなくなる、ラグの端で毎回引っかかる。特にコード類を巻き込んで止まっているのを、何度も見つけました。
やっぱりね、と思いました。この時点では、やっぱり我が家には向いてないかもと思っていました。
今でも一番気をつけているのはケーブル類です。充電コードやコンセントまわりの配線を、たまにガリガリと吸い込んで止まってしまうことがあります。
夜中に「ウィーン、ガコン」という音で目が覚めて、様子を見に行くと同じ場所で空回りしている、ということもありました(涙)。この頃は、宝の持ち腐れだなと半分諦めかけていました。
大学生の長男と次男の部屋は、あまり手を出さないようにしています。掃除は本人たち任せにしているんですが、PC関連のケーブルが多くてロボット掃除機には難しい部屋なので、入り口を椅子で固めて最初から入れないようにしてあります(笑)。これでケーブル絡みのトラブルはだいぶ減りました。

効いたのは「床置き禁止ゾーン」を先に決めたこと
流れを変えたのは、掃除機の設定ではなく、家族のルールの方でした。リビングの床を「何も置かない場所」と決めて、コード類も脱いだ靴下も、寝る前にすべて所定の場所に戻すルールにしたんです。子どもたちに伝えたら、これが意外とすんなり通りました。
床置き禁止ゾーンを決めてからは、ロボット掃除機が引っかかる回数がぐっと減りました。物が減ったことで掃除機の動きがスムーズになっただけでなく、そもそもわたし自身が床に落ちているものに気づきやすくなったのも大きかったです。
掃除機と片付けは別々のものだと思っていましたが、実はセットで効く仕組みだったんだと気づきました。
子どもたちには「寝る前チェック」という名前で、床の物を拾ってから寝る習慣をつけました。面倒な片付けがちょっとした習慣に変わったのも、想定していなかった副産物でした。

スイッチひとつで、朝は「終わっている」状態に
タイマー予約はしていません。朝、家を出る前にじゃまになりそうな物をさっとどけて、家じゅうのドアを全部開けてから、スイッチを押すだけです。あとは2階も1階も、部屋を1つずつ勝手に回ってくれます。
子どもたちを送り出して家に戻ると、1階も2階も、フローリングは水拭きまで終わってつるつるになっています。これが大きくて、以前は自分でかけていた掃除機がけと、その前の「片付けてから掃除機」という段取りの時間、合わせて1時間近くがまるごと浮きました。
浮いた時間は、コーヒーを座って飲むことに使っています。地味なようですが、朝バタバタしたまま1日が始まるのと、5分でも座って一息つけるのとでは、そのあとの気分がまったく違います。
以前は掃除機をかけ終わってから家を出る準備をしていたので、玄関で「もう出ないと」と焦る日がほとんどでした。今はその焦りがなくなった分、忘れ物を確認する余裕まで生まれています。
夫にも「掃除機、いつの間にかかかってるね」と言われるようになりました。以前は休日にまとめて掃除機をかけていたのが、平日のうちに毎日きれいになっているので、休日にやることが1つ減ったのも助かっています。
そういえばエステで働いていた頃も、施術の合間の掃除は「見えない部分ほど手を抜かない」がモットーでした。まさかその感覚を、機械任せの状態で家でも味わうことになるとは思いませんでした。

※わが家の実物です。観葉植物の横に置いていますが、意外と馴染んでいます。
結局、機械よりも先に「置かない仕組み」
うちのように物が多い家でここまで回るとは思っていませんでした。同じように「うちは無理」と決めつけていた人には、機種を選ぶより先に、床置き禁止ゾーンから試してみてほしいなと思います。うちだけでしょうか、それとも同じように諦めていたお家、ほかにもありますか。
浮いた時間で、次は洗濯物のたたみ方を見直そうかと考え中です。