
うちの神棚は、家のちょうど真ん中にあります。
神棚の場所は、真っ先に自分で決めました
正直なところ、注文住宅の間取りは、設計の早い段階から方位を意識して考えていました。玄関の向き、キッチンの位置、水回りの配置、部屋ひとつひとつに気の流れがあるという前提で相談していったので、全部の部屋を吉方位にできたわけではありません。それでも神棚の場所だけは、迷わずいちばん最初に決めました。リビングの、家の中央あたりです。
鬼門にあたる北東、裏鬼門の南西は避けること、人が上を歩く場所や見下ろす高さにしないこと。この条件だけは譲らずに、南向きに棚を造作してもらいました。夫に伝えたときは「へえ、そこにするんだ」で終わって、それ以上の話にはなりませんでした。
家の中心というのは、風水では特別な意味を持つ場所とされています。家じゅうの気が集まる場所。理屈を全部説明できるわけではありませんが、そこに毎日手を合わせる場所があるのは、住んでみるとなんとなく居心地がいいものでした。
家の中心に置く分、通り道の真上や真下にはできません。2階の間取りとも照らし合わせて位置を決めて、階段の動線ともずらしました。リビングの一角に小さな棚を造作してもらう形に落ち着いています。
お札を交換したり、水や榊をお供えしたりする作業も、リビングに立つついでにできるので、思っていたより手間がかかっていません。

毎朝の数分間が、地味に効いている
毎朝、顔を洗って身支度を整えたあとに、神棚の前で手を合わせるのが習慣になっています。作法は二拝二拍手一拝が基本とされていて、最初はぎこちなかったんですが、4年もやっていると体が覚えてしまうもので、今では歯磨きと同じくらい自然な流れです。
子どもたちが起きてくる前の、家の中がまだ静かな時間にやることが多くて、この数分間だけは1日の中でも特に好きな時間だったりします。
正直、忙しい朝に手を合わせるのを忘れる日もあります。バタバタと弁当を作って、子どもを起こして、気づいたら家を出る時間になっていた、ということも珍しくありません(汗)。それでも「今日は忘れた」で終わらせず、夜、寝る前に軽く手を合わせ直す日もあるくらいには、続けたい習慣になっています。
うちには神棚がありますが、これは特定の信仰を勧めたいわけではありません。神棚がない家でも、先祖や大きな存在に感謝する気持ちさえあれば、形にこだわらなくていいという考え方もあり、そのほうがしっくりくる人も多い気がします。
うちの場合はたまたま家を建てるタイミングで場所ができたので、続けているだけです。

お墓参りも、歩いて10分だから続いている
お墓参りも、できるだけ頻繁に行くようにしています。うちのお墓は歩いて10分のところにあって、散歩がてら毎日のように寄っています。
お盆や命日でなくても、近くを通ったついでに手を合わせるくらいの、ゆるい距離感でやっています。わたしの実家のお墓は車で2時間ほどかかるので、そちらはさすがに年に1回行けるかどうかです。
お墓の前に立つと、不思議と気持ちが静かになります。寂しいような、でもどこか安心するような、うまく言葉にできない感覚があって、それを「気持ちが整う」と呼ぶのなら、たしかに毎回そういう状態になっている気がします。
子どもたちには難しい説明は一切せず、「ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんに、ありがとうって言おうね」とだけ伝えています。長男は最近、自分から手を合わせる時間をわたしより長くとるようになりました。何を考えているのか聞いたことはありませんが、なんとなく聞かないほうがいい気もしています。
夫は、神棚にもお墓参りにも特にこだわりのないタイプです。それでもわたしが毎朝手を合わせている姿を見て、いつのまにか自分も横で拍手を打つようになっていました。最初に気づいたときは、ちょっとうれしかったです。「別に信じてるわけじゃないけどね」と言いながら続けているのが、うちの温度感。友人を家に呼んだとき、リビングの神棚に気づいて「これは何?」と聞かれることもありますが、説明するとたいてい「素敵だね」で終わります。それ以上の反応になったことは、一度もありません。
神棚に手を合わせても、お墓参りに行っても、それで運気が上がるかどうかはわかりません。ただ、毎日決まった場所で手を合わせる時間があることで、忙しい日々の中でも自分を立て直すきっかけになっているのは確かです。
子どもが4人もいると、朝から晩まで誰かしらの用事に振り回されて、自分の気持ちを整える時間なんてほとんど取れません。それでも家の真ん中に、手を合わせるだけの数分間があるというのは、思っていた以上に効いている気がしています。手を合わせるだけの数分間、みなさんのお家にもありますか。
お札の並べ方やお供えの配置など、うちが実際にやっている祀り方の基本は別の記事にまとめました。
西向きのキッチンと金運の話は、こちらに書いています。