
玄関の鏡を右に置くか左に置くかで検索している人は、かなり多いようです。
正直に言うと、これには唯一の正解がありません。専門家によって左右の意味が逆で、どちらかに決めきれないまま広まっています。うちがどうしているかも含めて、順番にまとめます。
玄関の鏡、右と左で言うことが逆です
風水の解説でよく知られるDr.コパさんは、玄関の鏡について「左側は金運、右側は名誉運」という説を出しています。左に鏡を置くとお金や人間関係に恵まれ、右に置くと社会的な地位や信用が上がる、という内容です。両側に同時に置くのはNGとも言われています。
一方、八角鏡を専門にする風水師の小林蔵道さんは、まったく逆のことを説明しています。右は青龍にあたり男性の運気や収入を後押しする位置、左は白虎にあたり夫婦関係に悪い影響が出やすい位置だとしています。
「左右どちらが正しいか」を検索すると、たいてい片方の説だけを紹介しているサイトに行き当たります。でも実際は、専門家の間でも割れているというのが正直なところです。だからこの記事でも、右が正解・左が正解とは言い切りません。
「鏡の向き」で探している方へ
先に、言葉の整理をしておきます。
「玄関 鏡 向き」で調べている方が多いのですが、この「向き」という言葉、書き手によって指しているものが違います。実際に記事を読み比べると、少なくとも3つの意味で使われていました。
いちばん多いのは、1つめです。玄関に入って右か左か、という位置の話を「向き」と呼んでいる記事がほとんどでした。
Dr.コパさん監修の記事でも「玄関内側に向かって右側にある鏡は仕事運の向上を、左側にある鏡は金運の上昇を促す」という説明のしかたをしています。李家幽竹さん監修の記事も「入って右側か左側のどちらかに置きましょう」という位置の話です(いずれも2026年8月確認)。
つまり「向き」で探している方が知りたいのは、たいてい右か左かということ。その答えは、ひとつ前の章に書いたとおりです。
2つめの「鏡面がどの方位を向くか」については、東・東南・南に向けるとよいという説を見つけました。ただ、これを書いていたのは著者名のわからない個人のブログだけで、Dr.コパさんや李家幽竹さんのような専門家の裏づけは確認できませんでした。なので、うちでは採用していません。
3つめの「ドアに対して正面かどうか」は、次の章で書きます。ここは複数の専門家が共通して言っていることなので、いちばん確かな話です。
正面に置くのは避けたい、それでも動かせないときの対策
さて、左右の話より、実はこちらのほうが専門家の意見がそろっています。玄関の正面に鏡を置くのは避けたほうがいい、という考え方です。
理由は、玄関からは良い気が入ってくるとされていて、鏡にはその気を跳ね返す性質があるという理屈です。正面に大きな鏡を置くと、せっかく入ってきた運気まで押し返してしまう、という説明になっています。
Dr.コパさんは、目安としてはっきりした数字を挙げています。30cm四方以上の鏡、それから全身が映るような大きな鏡は、正面に置かないほうがいいという基準です。
間取り上どうしても正面にしか鏡を置けない、という家も多いと思います。よく紹介されている対策は、鏡に布やカーテンをかけておいて、使うときだけめくる方法。この対策自体は複数のサイトで見かけますが、どこか特定の流派の教えというより、実用的な工夫として広まっている印象です。
鏡の形、八角形の鏡と八卦鏡は別物です
鏡の形について調べていると、「八角形」という言葉が2つの違う意味で出てきます。ここは混同しやすいところなので、分けて書きます。
ひとつは、インテリアとして売られている八角形の鏡です。普通の鏡と同じように使えるもので、左側に置くと金運が上がるという説もあります。
もうひとつは「八卦鏡」と呼ばれる、中国風水の専門道具です。正八角形の盤の中に円形の鏡がはめ込まれ、周りに八卦の記号が描かれています。魔除けや、悪い気を封じる目的で使われる専門的なアイテム。置く場所によって効果が大きく変わるとされていて、小林蔵道さんは、必要がないなら無理に置かなくていい、とも述べています。
おしゃれな八角ミラーを買うのと、本格的な八卦鏡を玄関に飾るのとでは、意味も重みもまったく違うということです。八角形が可愛いから選ぶ分には、専門道具のルールまで気にしなくていいと思います。
合わせ鏡は、言い伝えの出どころがはっきりしません
玄関の鏡が正面にあると、家の中の別の鏡と向き合ってしまい、いわゆる合わせ鏡になることがあります。これも「よくない」とよく言われる話です。
理由としてよく出てくるのは、合わせ鏡をすると霊道ができるという言い伝えです。ただ、これがいつ・どこで言われ始めたものかまでは、調べてもたどり着けませんでした。風水的には、無限に映り込む反射が気の流れを乱すという説明もあります。
迷信の話を抜きにしても、鏡同士が向き合って像が無限に続くのを見ると、なんとなく落ち着かない気持ちになる人は多いと思います。これは視覚的な話としては素直に納得できるところです。
鬼門の対策とは、いったん切り離して考えます
北東の鬼門にあたる玄関では、鏡を鬼門除けとして使う対策も紹介されています。ただ、この記事で見てきた左右のルールと、鬼門除けとしての鏡の置き方が、同じ理屈でつながっているかどうかは資料を見てもはっきりしませんでした。
鬼門の玄関は別の話として扱ったほうが、話が混ざらずに済みます。うちの鬼門対策は盛り塩と鬼門札の組み合わせで、こちらの記事にまとめています。
迷信を抜きにしても、鏡には実用の理由があります
ここまでは風水寄りの話でしたが、玄関の鏡には風水を離れても納得できるメリットがあります。しかもこれは、複数の独立したインテリア系の情報源で同じように語られている内容です。
出かける前に全身をまとめて確認できる、床や壁を映し込んで玄関が実際より広く感じられる、光を反射して玄関全体を明るく見せる。この3つは、運気の話が苦手な人でも普通に採用しやすい理由だと思います。
うちは、入って右に鏡を置いています
長々と書いてきましたが、うちの実際の置き方はとてもシンプルです。入って右に鏡を置いています。
Dr.コパ説なら名誉運、小林蔵道さんの説なら男性運の位置になります。どちらの説が正しいと決めて選んだわけではありません。迷った末に、えいっと決めただけです。左右どちらが正解かで迷っている人は、うちのようにどちらか片方に決めてしまえば、それで十分だと思います。鏡の位置、みなさんのお家はどちらに決めていますか。
割れた鏡をそのまま使い続けるのは良くないとされている話は、こちらの記事でも触れています。