
盛り塩を初めて置いたとき、正直「どこに置けばいいのか」で1週間くらい迷いました。お恥ずかしい話です。
塩には邪気を祓い、場を清める力があるとされていて、玄関などに置いて運気の流れを良くするための風習です。ただ「玄関のどこに」という具体的な話になると、流派によって言うことが分かれます。
置き場所は流派によって分かれます
玄関の外側、ドアの両脇に一対で置くのが良いとする説があります。悪いものを家に入れる前に祓う、という考え方です。一方で、玄関の内側に置くべきだという説もあって、こちらは家の中の気を整えるという理屈です。
トイレやキッチンなど水回りにも置くと良いという説と、逆に水回りには置かないほうが良い気まで流れてしまうという説もあり、この点は流派によって正反対です。
結論から言うと、うちは玄関の内側、たたきから少し上がったところに置いています。一番よく使われている置き方がこれだったのと、外に置くと風で飛ばされたり雨で溶けたりしそうで、うちの玄関の造りには合わないと思ったからです。「これが唯一の正解」というつもりはなく、あくまでうちの玄関に一番合う置き方を選んだだけです。
最初のうちは、下駄箱の上に置いていました。ところが三男が指でつついて崩してしまうことが何度か続いたので、そのたびに小さくため息をついていました。今は少し高さのある飾り棚の上に移動させています。子どもの手が届かない高さにしただけなのに、なぜか見た目も落ち着いた気がして、結果的にちょうどよい置き場所に落ち着きました。
交換のタイミングも人それぞれ
交換のタイミングについても、諸説あります。「7〜10日に一度」を目安にする説がいくつかあり、「毎週決まった曜日に替える」という習慣化の提案も。梅雨時や水回りの近くはもっと早く、5〜7日で替えるべきという説もあって、数字だけ見ると結構ばらつきがあります。
正直、送り迎えや家事に追われていると、7日ごとにきっちり替えるなんて無理な話でした。うちは、汚れたり形が崩れたりしたら交換する、というくらいのゆるいルールでやっています。だいたい1週間から10日くらいの間隔になることが多いんですが、厳密に日数を数えているわけではありません。
溶けたり黒ずんだりしたまま放置するのだけは避けるようにしていて、そこだけは共通して言われていることなので守っています。

古い塩は、感謝して処分します
古い塩の処分方法にも、いくつかやり方があります。水に溶かして流す、紙に包んで捨てる、庭の土に返す、といった方法があり、うちは水に溶かして流しています。
感謝の気持ちを持って処分する、というのが共通した教えなので、「ありがとう」と一言つぶやいてから土に混ぜるようにしています。子どもに見られると「何やってるの」と不思議そうな顔をされるんですが、そのたびに簡単な説明をしています。
夫は最初、盛り塩の存在にまったく気づいていませんでした。半年くらい経ってようやく「これ何」と聞かれたときは、さすがに笑ってしまいました(笑)。生活に自然に溶け込みすぎていて、本人からすると景色の一部になっていたようです。今では交換のタイミングで塩を切らしていると「そろそろ塩ないんじゃない」と教えてくれるようになったので、意外と気にしていたんだなと見直しました。

器は白い小皿。型があるとぐっとラクです
器も、白い小皿に円錐形に盛るのが基本とされています。うちは最初、適当な小皿を使っていたんですが、形を整えるのが意外と難しくて、専用の塩皿を買ってからは格段に作りやすくなりました。円錐を作る型がセットになっているタイプで、これだけは早めに揃えてよかったと思っています。
うちが置いているのは、3か所です
置き場所で迷っていたわりに、いま落ち着いているのは3か所だけです。

トイレ(北)と、玄関(南東)の内側と、鬼門(北東)の3か所です。全部の部屋に置こうとすると交換が追いつかなくなるので、増やしていません。
このうち鬼門だけは、盛り塩と一緒にお札も置いています。お札のほうは盛り塩ほど頻繁に替えるものではなく、いただき方も返し方も別の話になるので、鬼門については記事を分けました。
諸説がある、というのを最初は「結局どれが正しいの」とモヤモヤしていましたが、今は逆に、これくらい幅があるならうちのやり方でいいんだと気楽に捉えられるようになりました。正解を探すより、続けられる形を見つけるほうが、結局は長続きする気がしています。
盛り塩以外にも、風水は流派によって言うことが違う話がたくさんあります。1つの説だけを厳密に守ろうとすると、途中で必ずどこかと矛盾して疲れてしまうので、うちは複数の説を見比べて、一番暮らしに馴染むものを選ぶようにしています。それが結果的に、続けやすさにつながっている気もします。
盛り塩の場所や頻度、みなさんのお家ではどうしていますか。正解を探すより、続けられる形を先に見つけてしまうのがいちばんの近道な気がしています。