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裏鬼門の南西には盛り塩と鬼門札、大きな窓と水場の整え方

2026.08.09

南西向きの大きな窓から午後の西日が差し込む和室。窓辺の畳に、白い小皿にのせた円錐形の盛り塩がひとつ置かれている

家の北東を鬼門と呼ぶのに対して、その正反対、南西にあたる方角を裏鬼門と呼びます。裏鬼門という響き、鬼門よりさらに物々しく聞こえませんか。うちは北東の鬼門と同じように、南西にも盛り塩と鬼門札を置いています。

裏鬼門は、北東の鬼門と対になる方角です

家相・陰陽道でいう鬼門は、家の中心から見て北東(艮・うしとら)の方角です。裏鬼門は、その正反対にあたる南西(坤・未申)を指します。

方角の由来には諸説あります。有力な説の一つは、中国の古い書物にある「年末年始に疫鬼が病や災いをもたらす」という考え方で、旧暦の年替わりがちょうど丑と寅の間にあたることから「鬼が出る方角」とされた、というものです。ほかにも異民族の侵入や季節風など、地理・気候から来たとする説もありますが、こちらは一次資料までは確認できていません。

日本には平安時代に陰陽道の思想として伝わり、家相として広まりました。比叡山延暦寺(鬼門)と石清水八幡宮(裏鬼門)、江戸の寛永寺(鬼門)と増上寺(裏鬼門)のように、鬼門と裏鬼門をセットで社寺が守っていたと伝わる例もあります。

鬼門(北東)と裏鬼門(南西)が家の中心をはさんで正反対の位置にあることを示した図解

方角は家の中心にコンパスを置いて測るのが基本です。玄関やキッチンの位置だけで判断せず、家全体の真ん中から見てどちらにあるかで決めます。

気にされる理由は、家相だけではありません

で、裏鬼門というと家相の話に聞こえますが、南西が気にされるのには、迷信抜きの理由もあります。

南西は午後から夕方にかけて、西日が強く入る方角です。日照時間が長い分、部屋に熱がこもりやすく、キッチンが南西にあると食材が傷みやすいという注意点は、建築の一般常識としてもよく言われています。これは家相というより、単純に暑さと湿気の問題です。

家相のほうでは、水回り(お風呂・トイレ)や玄関を「気の出入り口」と見て、鬼門・裏鬼門・家の中心に配置するのは避けたいという考え方が繰り返し語られています。水回りは汚れやすい設備なので、鬼門線上にあるとその気が家中に広がるとされているようです。ただし、これは家相独自の言い分で、公的な裏付けがあるわけではありません。

南西で気になりやすい3つの場所、キッチン・お風呂とトイレ・玄関を並べた図解

キッチンだけは「西日で傷みやすい」という生活の理由が加わるぶん、南西の場所の中でも少し性質が違います。

うちの南西には、大きな窓と水場があります

うちの場合、家の南西に大きな窓があって、その窓の外に水場があります。ホースなどを置いている場所です。

窓が大きい分、光も熱もよく入る場所です。方角そのものは変えられないので、あとは整え方で付き合っていくしかありません。

北東の鬼門と同じように、南西にも盛り塩と鬼門札を置いています。鬼門札は、神社でいただいてくるお札です。鬼門の盛り塩の置き場所や交換の頻度については、こちらの記事にまとめています。

北東の鬼門には盛り塩と鬼門札、神社でいただき毎年交換

うちの南西にある大きな窓と外の水場、そこに盛り塩と鬼門札を置いていることを示した図解

見えているものは窓と水場だけですが、整えているのはそこに置く盛り塩と鬼門札のほうです。

できる整え方は、誰が言っているかとセットで見ます

裏鬼門の対策としてよく紹介されているものを、出どころも含めて並べておきます。

盛り塩は、神道の禊ぎ信仰が由来とされています。『古事記』でイザナギノミコトが黄泉の国の穢れを海水で禊いだという記述があり、そこから塩に清めの力があるという考え方が生まれたようです。ただし、鬼門対策として盛り塩を最初に置いたのが誰かまでは、たどれませんでした。

鬼門札は、実在の神社やお寺がいまも授与している対策です。札幌八幡宮は公式サイトで、玄関が鬼門にあたるならお札を貼るとよい、という趣旨の説明を出しています。高野山の宗泉寺も、お札の貼り方についての解説を公式サイトで公開中です。占いの本の中だけの話ではなく、社寺が現役で扱っている風習だということです。

色については、風水解説で知られるDr.コパさんが、南西はベージュやアイボリーを基調に、グリーンやオレンジをアクセントに使うとよいと提唱しています。これはあくまでDr.コパさん個人の説で、学術的な裏付けがあるわけではありません。

観葉植物や、南天・柊といった植栽をすすめる言説もありますが、こちらは出どころが商業系のまとめサイトや通販サイトのコラムにとどまっていて、誰が最初に言い出したかまでは分かりませんでした。

鬼門札・盛り塩・色の3つの対策を出どころの確かさで並べた図解

盛り塩には、逆効果という説もあります

盛り塩は南西の対策として広く知られていますが、実は「鬼門に盛り塩を置くと、かえって鬼が出られずに邪気がたまる」という逆の説もあります。これといった統一見解はありません。

うちは北東の鬼門でも南西の裏鬼門でも、これまでどおり盛り塩を置く側を選んでいます。ただ、置けば安心というより、置いたうえで清潔に保つことのほうが、どの説を採っても共通して言われている基本だと感じています。

裏鬼門は、南西を丁寧に扱うきっかけです

裏鬼門という言葉だけ見ると身構えてしまいますが、うちがやっているのは北東の鬼門と同じ、盛り塩と鬼門札のシンプルな組み合わせです。

南西は西日が強い分、キッチンなら食べ物の傷みに気をつける、水回りなら清潔を保つ、というふうに、家相を抜きにしても気をつけたい理由がある方角です。怖がる方角というより、うちにとっては窓とその外の水場に目を向けるきっかけになっています。裏鬼門、みなさんのお家では何にあたりますか。

北東の鬼門のほうは、こちらに書いています。

北東の鬼門には盛り塩と鬼門札、神社でいただき毎年交換

盛り塩そのものの置き方や替える頻度は、こちらです。

盛り塩、どこに置く?いつ替える?

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