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NISAで株を買うときの手数料、投資信託とは仕組みが違った話

2026.08.16

木のテーブルに置かれた湯呑みと、伏せて置かれたノート、小さな観葉植物。窓の外は明るく、室内はおだやかな光

楽天証券のNISA成長投資枠で、かぶミニを使って高配当株を少しずつ買っています。

わたしが株で触っているのは、いまのところこれだけです。

投資信託の手数料は前の記事で整理しましたが、株の手数料は仕組みがまったく違いました。「NISAなら手数料は無料」で話が終わると思って調べはじめたら、そこで終わりではなかったんです。

NISAでも、投資信託と株では手数料のかかり方が違う

投資信託は、買うとき・持っているあいだ・売るときの3か所で手数料の話が出てきます。前の記事にも書いたとおり、このうち持っているあいだずっとかかり続けるのが信託報酬です。

投資信託と株、手数料のかかり方のちがい。投資信託は買うとき無料、売るとき商品による、持っている間は信託報酬がかかり続ける。国内株式・かぶミニはNISA口座なら買うとき無料、売るとき無料、持っている間も0円であることを示す比較図

株はここが違います。買うときと売るとき、その瞬間にしか手数料の話が出てきません。持っているあいだ、口座にただ置いておくだけなら、そこにかかり続ける費用はないんです。信託報酬のような「気づかないうちに毎年引かれるもの」が、株にはそもそもありません。

もうひとつ、NISA口座ならではの違いもあります。楽天証券の公式サイトによると、課税口座(特定口座・一般口座)で国内株式の売買手数料を無料にするには「ゼロコース」という手数料コースを自分で選ぶ必要がありますが、NISA口座は選んでいる手数料コースに関わらず、国内株式もかぶミニも売買手数料が無料になります(楽天証券公式サイト、2026年8月確認)。課税口座は無料にするための一手間が要るのに対して、NISA口座は最初から無料、という違いです。

信託報酬の中身については、こちらの記事にまとめています。

NISAの手数料、買うとき・持つ間・売るときで整理した話

かぶミニは手数料0円でも、リアルタイム取引にはスプレッドがかかる

株の売買手数料が無料なのはわかりました。でも、これで終わりではなかったんです。

かぶミニには「リアルタイム取引」と「寄付(よりつき)取引」の2種類があります。どちらも売買手数料は無料ですが、リアルタイム取引にだけ、手数料とは別に「スプレッド」というコストが乗ってくるんです。

かぶミニ、取引方法でスプレッドが変わる。リアルタイム取引は9時から11時半、12時半から15時半の東証立会時間内で手数料無料、スプレッド0.22%。寄付取引は17時から翌8時45分受付で翌営業日の始値で約定し、手数料無料、スプレッドも0円であることを示す比較図

楽天証券公式サイトの説明によると、リアルタイム取引のスプレッドは0.22%(税込)で、指値注文なら約定単価にこの0.22%が含まれ、成行注文なら東証の参考価格にスプレッド分が加減算される、という仕組みです(楽天証券公式サイト、2026年8月確認)。買うときも売るときも、この分だけ値段に差が出るということです。

一方の寄付取引は、前日17時から当日8時45分までに注文しておくと、その日の始値で約定する仕組みで、こちらはスプレッドもゼロです。

正直、ここでちょっとひっかかりました。

公式ページを見ると、楽天証券は「手数料」と「スプレッド」を別の項目として並べて表記しています。「かぶミニは手数料無料」という言い方自体は嘘ではないのですが、リアルタイム取引を選ぶと、手数料とは別枠でスプレッドという実質的なコストが乗る、という2階建ての構造。同じ株を買うにしても、いつ注文するかで結果が変わる、ということです。

配当を非課税で受け取るには「株式数比例配分方式」の設定が必要

わたしにとって、今回いちばん大事だったのはここです。

NISA口座で買った国内株式の配当金を非課税で受け取るには、配当金の受取方法を「株式数比例配分方式」に設定しておく必要があります。楽天証券公式サイトの表現では、「NISA口座で国内上場株式等の配当金等を『非課税』でお受取りいただくためには、配当金の受取方法を『株式数比例配分方式』に設定していただく必要があります」とされています(楽天証券公式サイト、2026年8月確認)。

配当の受け取り方で、非課税になるかが分かれる図。そのままだと配当金領収証方式などのそのほかの受け取り方式のままで配当金から20%引かれる。株式数比例配分方式に設定すると配当は非課税(0円)になる。権利確定日を過ぎてからの変更はその回は非課税にならないという注記つき

日本証券業協会の解説によると、これ以外の受取方法(配当金領収証方式や登録配当金受領口座方式など)のままだと、NISA口座で買った株式であっても配当金は非課税にならず、通常どおり20%の税率で源泉徴収されるとのことです(日本証券業協会公式サイト、2026年8月確認)。NISA口座を持っているだけでは自動的に非課税になるわけではなく、この設定をしているかどうかで結果が変わる、ということです。

ここが一番の落とし穴でした。

さらに、タイミングにも注意が必要です。権利確定日(配当を受け取れる株主として確定する日)を過ぎてから株式数比例配分方式に変更しても、その回の配当については非課税が適用されません。設定を忘れたまま配当を受け取ってしまうと、その分は取り戻せないということになります。

なお、この方式を一度選ぶと、同じ証券会社だけでなく、他の証券会社の特定口座・一般口座で持っている上場株式の配当金にも、まとめて株式数比例配分方式が適用されます。NISA口座の分だけを選んで比例配分方式にする、という指定はできないそうです。

うちは株式数比例配分方式になっていた

この記事を書くにあたって、わたしの設定がどうなっているか、実際に楽天証券の配当・分配金の画面を開いて確認してみました。

楽天証券の配当・分配金の合計画面。国内株式の行で、税額合計の欄が0円になっている。配当金・分配金合計と受取金額の金額部分は伏せています

国内株式の行の「税額合計」が0円になっています。配当金・分配金合計の金額と受取金額の部分は、この記事では伏せました。ただ、税額合計が0円ということは、わたしの国内株式の配当は非課税で受け取れている、ということです。もし株式数比例配分方式になっていなければ、ここに20%分の税額が出てくるはずなので、この0円がそのまま設定できていた証拠になっています。

この設定は、一度しておけばあとは自動です。ただ、自分がどうなっているかは画面を見ないとわかりません。まだ確認したことがない方は、配当・分配金の画面を一度開いてみるといいと思います。税額合計の欄を見れば、それだけで判断できます。

株の売買手数料はNISA口座なら基本的に無料ですが、かぶミニのリアルタイム取引のスプレッドと、配当の受け取り方式は、どちらも自分で気にしていないと見落としやすいところでした。わたしが楽天証券を選んだ理由や、口座開設の実際の手順は、こちらの記事にまとめています。

NISAは銀行より証券会社、手数料と商品数のちがい

楽天証券でつみたてNISA、口座開設から積立設定までの手順

この記事の数字について

この記事に書いた手数料・スプレッド・配当の受け取り方式についての内容は、2026年8月時点で楽天証券公式サイトと日本証券業協会公式サイトを確認して書いたものです。かぶミニのスプレッド率や各社の手数料コースの内容は改定されることがあるジャンルなので、実際に取引する前には必ず証券会社の公式サイトで最新の情報を確認してもらえたらと思います。

この記事はわたしが実際に確認した画面と、公開されている情報を整理したもので、投資の助言ではありません。特定の銘柄をすすめるものではなく、「必ず増える」「元本保証」ということもありません。手数料コースの選び方や取引方法、配当の受け取り方式の設定は、必ずご自身で確認して判断してもらえたらと思います。

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