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就学援助、知らないまま損してる人が多すぎる話

2026.07.13

木のテーブルに置かれた赤いランドセルと桜柄の巾着型給食袋、鉛筆と消しゴムの入った布製の筆箱

小学校の入学説明会でもらったプリントの束の中に、就学援助のお知らせが1枚、他のプリントに紛れて挟まっていました。

正直、最初は読み飛ばしていました。「うちには関係ないかな」と思っていたんです。でも学校から改めて案内をもらって、うちは対象に。給食費、学用品費、修学旅行のお金、卒業アルバム代まで、いくつもの費目で助けてもらっています。

「知ってるだけで助かる」制度って、本当にあるんだな。あのプリントを読み返すたびに思います。

そもそもどんな制度なのか

就学援助は、小中学校に通う子の学用品費や給食費などを、市区町村が援助してくれる制度。実施しているのは国ではなく市区町村で、学校教育法にもとづいて「必要な援助を与えなければならない」と定められています。

対象になるのは、生活保護を受けている「要保護者」と、市区町村教育委員会が「要保護者に準ずる程度に困窮している」と認めた「準要保護者」の2種類です。準要保護のほうは住民税が非課税、またはそれに近い低所得の世帯が中心になります。

うちがどちらの区分かはここには書きません。それでも、うちのような働き方・家族構成の家庭でも対象になり得る、というのが実感です。

就学援助の対象になる2区分を示す図。生活保護を受けている世帯の「要保護者」と、要保護に準ずる程度に困窮していると教育委員会が認めた世帯の「準要保護者」。

判定の基準は市区町村によってかなり差があります。年収の目安も自治体ごとに違うので、「うちは無理そう」と決めつける前に、一度学校か市の窓口に聞いてみる価値はあると思っています。

援助される費目、文科省の単価目安

うちの体感だけだと心もとないので、文部科学省が公表している情報も並べてみます。

就学援助で対象になる主な費目(国の予算単価の目安・令和6年度)

費目 目安金額 備考
学用品費等(小学2〜6年) 年額 約15,500円 学年で金額差あり
学用品費等(中学2〜3年) 年額 約27,310円 学年で金額差あり
新入学児童生徒学用品費(小学校) 約57,060円 入学前後に支給する自治体が多い
新入学児童生徒学用品費(中学校) 約63,000円 入学前後に支給する自治体が多い
修学旅行費 実費(上限あり) 参加費がほぼそのまま補填されることが多い
校外活動費 実費(上限あり) 遠足代など
卒業アルバム代等 実費(上限あり)
学校給食費 実費相当 自治体によって別枠で無償化している場合も
クラブ活動費・生徒会費・PTA会費 実費(上限あり) 対象外にしている自治体もある

出典:文部科学省「就学援助制度について(就学援助ポータルサイト)」、補助金ポータル掲載の自治体単価例(2026年7月確認)

こうして表にしてみると、うちが実際に助けてもらった項目(給食費・学用品・修学旅行・卒業アルバム代)が、ちゃんと国の想定している費目とほぼ重なっていました。当たり前といえば当たり前です。それでも、なんとなくほっとしました。

新入学のときの学用品費は、自治体によっては国の目安より上乗せしているところもあるそうです。うちの場合も、上の子が小学校に上がったときと、下の子が中学校に上がったときで、それぞれ5万円前後のお金が振り込まれた記憶があります。家計簿を見返しても「これがそうだ」ときれいに線を引けるわけではないんですが、入学の月の前後にいつもよりまとまった額が入っていたのは確かです。

普段の学年で出る学用品費(表の一番上、年額1〜2万円台)と比べると、入学の年だけ厚みがぜんぜん違います。ランドセルや制服、体操服、上履き…お金が一気に出ていくタイミングに合わせて、援助のほうも一段厚くなる。そういう仕組みだとわかってからは、「入学の年は多めに出る」と覚えておくだけで、心の準備がずいぶん違う気がしています。

通常の学年と新入学の年で学用品費の目安がどれだけ違うかを比較した図。通常の学年は約15,500円/年、新入学は約57,060円。

この新入学学用品費だけ、申請するタイミングがほかの費目と違っていて、うっかり見逃しかけたこともありました。そのあたりは次の記事にもう少し詳しく書きました。

申請は毎年度、学校経由が多い

これが一番の落とし穴だと思っているんですが、就学援助は1回申請したら終わりではなく、毎年度の申請が必要です。

うちも「去年もらえたから今年も自動で」と思っていたら、案内のプリントに「継続の方も改めてお申し込みください」と書いてあって、あわてて出し直したことがあります(汗)。前年の所得で判定し直すので、状況が変わっていなくても書類は毎年出す必要があるんだそうです。

就学援助は毎年度申請し直すサイクルを示す図。年明けから申請書配布、学校経由で提出、前年の所得で再判定、状況が変わっていなくてもまた来年申請、というループ。

申請書は年明けから配布が始まる自治体が多く、在籍している小中学校を通して提出するのが一般的です。証明書類が必要な場合もあるので、案内が来たら早めに目を通しておくと安心だと思います。

市区町村で全然違うので、窓口で確認してください

わたしが書いたのはあくまで一般的な仕組みと国の単価目安です。所得の基準、援助の対象になる費目、金額は市区町村ごとに本当にバラバラでした。

相談先を示す3つのカード。在籍する学校、教育委員会、電話で問い合わせ。

制度の名前が違ったり、対象費目の範囲が微妙に違ったりすることもあるそうです。「うちは対象になるのかな」と思ったら、まずは在籍している学校か、お住まいの市区町村の教育委員会の窓口に聞いてみるのが一番確実だと思います。

私立高校の授業料補助については、以前47都道府県分の公式ページをまとめました。よければあわせて見てみてください。

私立高校の授業料補助、あなたの県の公式ページまとめ【47都道府県】

申請書に何を書くのか、いつ出せるのかをもう少し詳しく書いた記事もあります。うちが一度落ちて、家族が増えてから通った体験も書きました。

就学援助、一度落ちたうちが3人目で通った話

知らなかったら、たぶん申請していなかった

制度の名前もしくみも、あの入学説明会のプリントを読むまでまったく知りませんでした。知らないままだったら、たぶん今も申請していない。そう思うと、ちょっと怖くなります。

多子世帯の大学無償化、「子ども3人」のカウントが崩れる瞬間

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