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捨てられないものを預けるという選択肢、その前に知ること

2026.08.26

このブログでは、減らす話ばかり書いてきました。

服を半分にした。トイレのマットをやめた。洗濯物をたたむのもやめた。

でも、それでも減らせないものがあります。

子どもが幼稚園で作った、あの意味のわからない粘土のかたまり。もう着られないのに捨てられない、上の子のはじめての制服。写真の入った箱。

減らす記事を書いておいて言うのもなんですが、うちにもまだ、こういうものが残っています。

「捨てる」以外の道もあります

片付けの本を読むと、たいてい「使わないなら手放す」と書いてあります。正論だと思います。

ただ、正論で動けないものが、家には必ずあるんですよね。

そこで最近知ったのが、宅配型トランクルームというサービスです。段ボールを送ると、倉庫で預かってくれる。取り出したくなったら送ってもらう。

宅配型トランクルームの流れ。段ボールが届く、詰めて送る、倉庫で預かる、必要なときに取り出すの4ステップ

自分で借りる普通のトランクルームと違って、鍵を持って通う必要がありません。ネットで申し込んで、宅配便で送るだけです。

先に書いておきますが、うちはまだ使っていません。調べただけです。使っていないのに「便利ですよ」とだけ書くのは違うと思うので、料金と、困りそうなところを両方まとめます。

料金は月300円台から

代表的なサービスにminikura(ミニクラ)があります。寺田倉庫という、美術品も扱っている会社が運営しています。

料金を公式サイトと利用規約で確認しました。

minikuraの主なプランと月額料金の表

いちばん安いHAKOプランで、1箱あたり月320円(税込)。13か月目からは300円に下がります。初期費用はかかりません。1年以上預けたものは、取り出すときの送料も無料です(2026年8月確認)。

月320円。安いです。

でも、ここからが本題です。

預けたまま忘れると、いくらになるか

このサービス、こちらから「やめます」と言わないかぎり、保管料はずっと発生します(利用規約 第17条)。

気になったので、自分で計算してみました。

1箱・3箱・5箱を1年・2年・5年預けた場合の合計金額の試算表

箱数 1年 2年 5年
1箱 3,840円 約7,540円 約17,860円
3箱 11,520円 約22,620円 約53,580円
5箱 19,200円 約37,700円 約89,300円

※13か月目から長期割りが適用される前提の概算です。この計算はわたしがしたもので、minikuraが「忘れるとこうなります」と言っているわけではありません

5箱を5年で、約9万円。

月1,600円って、気にならないですよね。うちも「まあこれくらいなら」と思う額です。でも5年経つとこうなる。

しかも、やっかいなことがあります。預けたものって、目に入らないんです。

家に置いてあれば、掃除のたびに「これどうしよう」って考えます。倉庫に入れたら、その機会がなくなる。思い出さないまま、引き落としだけ続く。

ここがいちばん怖いところかなと。

着物は預けられません

ここは大事なところです。

利用規約の禁止品を読んだら、着物は預け入れできませんでした。「貴金属、美術品、骨董品、宝石、工芸品、毛皮、着物等の高額品または貴重品」として明記されています。クローゼットプランの規定にも「※着物は対象外」と重ねて書かれていました(2026年8月確認)。

捨てられないものの筆頭が着物、という方は多いと思います。わたしもそう考えていました。でも、このサービスでは無理です。

ほかにも預けられないものがあるので、申し込む前に必ず禁止品の一覧を見てください。

補償には上限があります

もうひとつ、知っておいたほうがいいことです。

預けたものが壊れたり無くなったりしたときの補償は、標準では1箱あたり1万円が上限です。オプション(月55円/箱)をつけると最大10万円まで上がりますが、そのオプションには画像登録が必要です。

そして、ここが重要なのですが、地震・津波・台風などの自然災害による損害は、規約上どちらでも補償の対象外です(利用規約 第33条)。虫害や、品物そのものの経年劣化も対象外と書かれています。

温度28℃以下、湿度65%以下で管理されているとのことですが、「倉庫に入れたから何があっても大丈夫」ではありません。

思い出の品を預けるとき、ここは知っておいたほうがいいと思います。

やめるときも、ひと手間あります

最低利用期間は3か月で、その後は3か月ごとの自動更新です。3か月以内に取り出すと、追加料金がかかります。

そして退会するには、預けているものを全部取り出す必要があります。預かり品がある状態では、退会の申請ができません。

「合わなかったらすぐやめよう」と気軽に始めると、やめるときに送料と手間がかかります。

それでも、向いている場面はあります

ここまで、困ることばかり書いてきました。でも、向いてる場面もあります。

向いている場面と、向いていない場面をくらべた図

家を売るまでの数か月だけ荷物を置きたい。子ども部屋を作るから、いま使わないものを一時的にどかしたい。こういう、期限がはっきりしてる使い方なら迷わないです。

逆に、期限を決めずに「とりあえず預けとこう」は危ない。さっきの5年で9万円が、そのまま現実になります。

だから、もし使うなら取り出す日をカレンダーに書いてから申し込むのがいいと思います。返却プログラムのスマホと同じで、期限を書いておかないと忘れます。

1円スマホの返却、19万円の請求を0円にした手順

うちはまだ、家の中で悩んでいます

最後に、正直なところを書きます。

調べてみて、便利だなとは思いました。でも、うちはまだ申し込んでいません。

理由は単純で、預けたら考えなくて済んじゃうからです。粘土のかたまりも、制服も、いつかは決めないといけない。倉庫って、その決断を先送りにする場所でもあるんですよね。

もちろん、先送りが必要なときもあります。気持ちの整理がつかないまま捨てて、あとで後悔するくらいなら、預けておくほうがずっといい。

そこを分かったうえで使うぶんには、いい方法だと思います。

服を減らしたときの話は、こちらに書いています。

クローゼットの服を半分に減らして朝の身支度を時短

なお、ここに書いた料金や条件は2026年8月に公式サイトと利用規約で確認したものです。条件は変わることがあるので、申し込む前に必ず最新の内容をご確認ください。

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この記事で調べたminikuraです。うちはまだ使っていません。申し込む前に、預けられないもの(着物は不可)と、補償の上限だけは見ておいてください。

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