このブログでは、減らす話ばかり書いてきました。
服を半分にした。トイレのマットをやめた。洗濯物をたたむのもやめた。
でも、それでも減らせないものがあります。
子どもが幼稚園で作った、あの意味のわからない粘土のかたまり。もう着られないのに捨てられない、上の子のはじめての制服。写真の入った箱。
減らす記事を書いておいて言うのもなんですが、うちにもまだ、こういうものが残っています。
「捨てる」以外の道もあります
片付けの本を読むと、たいてい「使わないなら手放す」と書いてあります。正論だと思います。
ただ、正論で動けないものが、家には必ずあるんですよね。
そこで最近知ったのが、宅配型トランクルームというサービスです。段ボールを送ると、倉庫で預かってくれる。取り出したくなったら送ってもらう。
自分で借りる普通のトランクルームと違って、鍵を持って通う必要がありません。ネットで申し込んで、宅配便で送るだけです。
先に書いておきますが、うちはまだ使っていません。調べただけです。使っていないのに「便利ですよ」とだけ書くのは違うと思うので、料金と、困りそうなところを両方まとめます。
料金は月300円台から
代表的なサービスにminikura(ミニクラ)があります。寺田倉庫という、美術品も扱っている会社が運営しています。
料金を公式サイトと利用規約で確認しました。
いちばん安いHAKOプランで、1箱あたり月320円(税込)。13か月目からは300円に下がります。初期費用はかかりません。1年以上預けたものは、取り出すときの送料も無料です(2026年8月確認)。
月320円。安いです。
でも、ここからが本題です。
預けたまま忘れると、いくらになるか
このサービス、こちらから「やめます」と言わないかぎり、保管料はずっと発生します(利用規約 第17条)。
気になったので、自分で計算してみました。
| 箱数 | 1年 | 2年 | 5年 |
|---|---|---|---|
| 1箱 | 3,840円 | 約7,540円 | 約17,860円 |
| 3箱 | 11,520円 | 約22,620円 | 約53,580円 |
| 5箱 | 19,200円 | 約37,700円 | 約89,300円 |
※13か月目から長期割りが適用される前提の概算です。この計算はわたしがしたもので、minikuraが「忘れるとこうなります」と言っているわけではありません
5箱を5年で、約9万円。
月1,600円って、気にならないですよね。うちも「まあこれくらいなら」と思う額です。でも5年経つとこうなる。
しかも、やっかいなことがあります。預けたものって、目に入らないんです。
家に置いてあれば、掃除のたびに「これどうしよう」って考えます。倉庫に入れたら、その機会がなくなる。思い出さないまま、引き落としだけ続く。
ここがいちばん怖いところかなと。
着物は預けられません
ここは大事なところです。
利用規約の禁止品を読んだら、着物は預け入れできませんでした。「貴金属、美術品、骨董品、宝石、工芸品、毛皮、着物等の高額品または貴重品」として明記されています。クローゼットプランの規定にも「※着物は対象外」と重ねて書かれていました(2026年8月確認)。
捨てられないものの筆頭が着物、という方は多いと思います。わたしもそう考えていました。でも、このサービスでは無理です。
ほかにも預けられないものがあるので、申し込む前に必ず禁止品の一覧を見てください。
補償には上限があります
もうひとつ、知っておいたほうがいいことです。
預けたものが壊れたり無くなったりしたときの補償は、標準では1箱あたり1万円が上限です。オプション(月55円/箱)をつけると最大10万円まで上がりますが、そのオプションには画像登録が必要です。
そして、ここが重要なのですが、地震・津波・台風などの自然災害による損害は、規約上どちらでも補償の対象外です(利用規約 第33条)。虫害や、品物そのものの経年劣化も対象外と書かれています。
温度28℃以下、湿度65%以下で管理されているとのことですが、「倉庫に入れたから何があっても大丈夫」ではありません。
思い出の品を預けるとき、ここは知っておいたほうがいいと思います。
やめるときも、ひと手間あります
最低利用期間は3か月で、その後は3か月ごとの自動更新です。3か月以内に取り出すと、追加料金がかかります。
そして退会するには、預けているものを全部取り出す必要があります。預かり品がある状態では、退会の申請ができません。
「合わなかったらすぐやめよう」と気軽に始めると、やめるときに送料と手間がかかります。
それでも、向いている場面はあります
ここまで、困ることばかり書いてきました。でも、向いてる場面もあります。
家を売るまでの数か月だけ荷物を置きたい。子ども部屋を作るから、いま使わないものを一時的にどかしたい。こういう、期限がはっきりしてる使い方なら迷わないです。
逆に、期限を決めずに「とりあえず預けとこう」は危ない。さっきの5年で9万円が、そのまま現実になります。
だから、もし使うなら取り出す日をカレンダーに書いてから申し込むのがいいと思います。返却プログラムのスマホと同じで、期限を書いておかないと忘れます。
うちはまだ、家の中で悩んでいます
最後に、正直なところを書きます。
調べてみて、便利だなとは思いました。でも、うちはまだ申し込んでいません。
理由は単純で、預けたら考えなくて済んじゃうからです。粘土のかたまりも、制服も、いつかは決めないといけない。倉庫って、その決断を先送りにする場所でもあるんですよね。
もちろん、先送りが必要なときもあります。気持ちの整理がつかないまま捨てて、あとで後悔するくらいなら、預けておくほうがずっといい。
そこを分かったうえで使うぶんには、いい方法だと思います。
服を減らしたときの話は、こちらに書いています。
なお、ここに書いた料金や条件は2026年8月に公式サイトと利用規約で確認したものです。条件は変わることがあるので、申し込む前に必ず最新の内容をご確認ください。