
うちの1階、北向きのトイレから、マットを外しました。
少し前にここで、ラベンダー色のマットとタオルをそろえた話を書いたばかりでした。色が決まってようやく落ち着いたと思っていたのに、1週間も経たないうちに手のひらを返すことになるとは、自分でも思っていませんでした(笑)。理由は単純で、洗濯がじわじわ増えていたからです。
マットって、思っている以上に汚れるんですよね。子どもが4人もいると、手を洗ったあとの水滴やら、床に落ちた歯みがき粉やらで、気づけば2、3日でくたっとしています。以前は3日に1回のペースで洗って、干して、また敷いてを繰り返していました。梅雨の時期は乾かないまま次の汚れがついて、洗濯機を回す回数だけがじわじわ増えていく。この時期に「もう外してしまおうか」と初めて思いました。
そもそもラベンダー色を選んだのも、北向きで冷たい印象のこの場所に、少しでもあたたかみを足したかったからでした。色を決めるまでにお店を3軒はしごしたくらい、それなりに思い入れのある買い物だったんです。だからこそ外すと決めるまでに、自分の中で少し葛藤がありました。せっかく選んだものを手放すのは、もったいない気もしましたし。

外してみたら、洗濯かごの中身がひとまわり軽くなりました。トイレ用のマットとタオルがなくなった分だけなので、大した量ではないはずなんですが、干すスペースにも余裕ができて、これは正直うれしい誤算でした。長女には「せっかく色そろえたのに」と言われましたが、「マットなしのほうが早く終わる」と答えたら、それ以上は何も言われませんでした。ついでに芳香剤も1つ減らして、香りは玄関用のものだけに絞っています。
マットをやめた代わりに始めたのが、毎日の拭き掃除です。もともとふたを閉める習慣と、朝さっと拭く習慣はうちにあったんですが、そこに「床は少し丁寧に」を足しました。子どもたちを送り出したあとに、便器の外側と床を雑巾でひと拭き。5分もかからない作業ですが、マットがない分、拭く面積はむしろ広くなった気がします。
風水の本を読み返していて気づいたことがあります。トイレに関する教えの中でよく出てくるのは、マットや芳香剤の色よりも先に、床を清潔に保つことそのものでした。トイレは陰の気がこもりやすい水回りの代表格とされていて、こまめな掃除が金運や健康運の言い伝えと結びつく、という話は前にも書いたとおりです。色をそろえることに気を取られていましたが、本当はその前に、床を拭く頻度のほうが先だったのかもしれません。マットを敷くこと自体が良くないという話は特に見つからなかったので、うちの場合はあくまで洗濯の負担との折り合いです。

掃除道具も見直しました。スプレーとクロスだけを扉の裏に掛けるようにして、しゃがんで棚から出す手間をなくしました。道具を取り出すまでのひと手間がなくなっただけで、毎日続けるハードルがずいぶん下がった気がします。クロスも使い捨てではなく、洗って何度も使えるものを2枚だけ用意して回しています。
次男は最初、「マットないと足が冷たい」とぶつぶつ言っていました。冬になったらまた考えようと思っていますが、今のところは慣れたのか、特に何も言われなくなりました。子どもの反応って、案外あっさりしているものだなと思います。三男はむしろ、マットがなくなって床が滑りやすくなったと思ったのか、最初の数日はやたら慎重に歩いていて、それが地味に面白かったです。
冬になって本当に足が冷たいようなら、マットを復活させるかもしれません。そのときは丸洗いしやすい小さめのものを選ぼうと、もう次の候補まで頭の中にあります(笑)。1つのやり方に固執せず、季節や家族の様子で変えていけばいいんだろうなと、このところは思うようになりました。
マットをやめて運気がどうこう変わったかは、正直わかりません。ただ、床が常に乾いてきれいな状態になっているのは事実で、掃除のたびに「今日はどのくらい汚れているか」を確認する手間が減りました。見た目のかわいさで選んでいたものを一度手放してみると、案外そのほうが続けやすかったという、地味な発見です。「やめた家事」というカテゴリを作ったばかりですが、さっそく増やせそうなのがマットでした。
うちだけかもしれませんが、マットのないトイレ、みなさんのお家ではどうでしょうか。次は、お風呂の話を書こうと思っています。