
子育てにまつわるお金の制度は、正直、数が多すぎて全部を覚えていられません。うちも子どもたちを育てながら、その時々で必要な制度をひとつずつ調べては記事に書いてきました。
そこで今回は、これまで書いてきた制度を子どもの年齢順に並べ直して、一覧にしておくことにしました。ここでは金額の詳細までは書きません。制度ごとの数字は年度で変わりますし、詳しい数字は各記事にすでにまとめてあるからです。
この記事でいちばん伝えたいのは、ひとつだけです。ここに挙げる制度のほとんどは、申請しないと1円も受け取れません。 待っているだけでは振り込まれないお金が、思っている以上にたくさんあります。
子どもの年齢順、もらえるお金・戻るお金の一覧
| 時期 | 制度 | 何のためのお金か |
|---|---|---|
| 0歳〜高校生年代 | 児童手当 | 子育て全般にかかる費用を支える、月ごとの手当 |
| 小学校・中学校 | 就学援助 | 給食費・学用品費・修学旅行費など、学校生活にかかるお金 |
| 高校 | 高等学校等就学支援金 | 高校の授業料そのものを支援するお金(学校へ直接) |
| 高校 | (高校生等)奨学のための給付金 | 制服・教材費など、授業料以外の教育費を支援するお金(保護者へ) |
| 大学・専門学校 | 高等教育の修学支援新制度(大学無償化)・JASSO給付奨学金 | 大学等の授業料等減免と、返還不要の給付奨学金 |
| いつでも起こりうる「もしも」 | 家計急変支援・失業保険 | 収入が急に減ったときに、判定基準や給付でカバーしてもらえる仕組み |
それぞれ、もう少しだけ説明を添えます。
児童手当(0歳〜高校生年代)
子育て中の家庭にとって、いちばん身近な制度です。2024年10月の改正で所得制限が撤廃され、支給対象が高校生年代まで延び、第3子以降の加算も手厚くなりました。うちのように大学生と中高生が混在する家庭では、「第3子」の数え方ひとつで受け取れる金額が大きく変わります。
就学援助(小学校・中学校)
給食費、学用品費、修学旅行費、卒業アルバム代など、小中学校でかかるお金を市区町村が援助してくれる制度です。所得の基準は自治体ごとに差があり、しかも1回申請したら終わりではなく、毎年度あらためて申請が必要になります。
高等学校等就学支援金・奨学のための給付金(高校)
高校の授業料を支援する就学支援金は、2026年度から所得制限が撤廃され、私立の支給上限額も引き上げられました。学校に直接支払われる仕組みなので、保護者の口座には振り込まれません。授業料以外の教育費を支える「奨学のための給付金」は別の制度で、こちらは保護者の口座に振り込まれます。
→ 高等学校等就学支援金、2026年度から変わった今の仕組み
→ 私立高校の授業料補助、あなたの県の公式ページまとめ【47都道府県】
大学無償化(高等教育の修学支援新制度)・JASSO給付奨学金(大学・専門学校)
授業料等の減免と、返還不要の給付奨学金がセットになった制度です。所得区分によって上限額が段階的に決まるほか、2025年度からは扶養する子が3人以上いる多子世帯なら所得に関係なく対象になる特例も始まりました。ただし「3人」の数え方には落とし穴もあります。
→ 多子世帯の大学無償化、「子ども3人」のカウントが崩れる瞬間
もしもの時の家計急変支援・失業保険
離職や休職などで収入が急に減ったときのための仕組みです。就学支援金や奨学のための給付金には「家計急変」の特例があり、前年の所得ではなく急変後の見込みで判定してもらえます。失業保険は、会社都合か自己都合かで受け取り方がまったく違います。
「知っているかどうか」で結果が変わる制度ばかりです
一覧にしてみると、あらためて「申請」という行為がすべての起点になっていることがわかります。所得証明書を取りに行く、期限までに書類を出す、対象になるかもしれないと思ったら窓口に聞いてみる。地味な一手間ですが、この一手間をやるかやらないかで、実際に受け取れる金額が0円になるか数十万円になるかが変わります。
うちも、知らずに申請しないままだった制度がまだあるかもしれません。気づいたときはまたここに追記していこうと思います。